興味深い仕事をご依頼頂きましたので紹介します。
Easy Chairの張り替えとリペア。
デザインはデンマークの「オーレ・ヴァンシャー」で1940年のデザイン。
材はチーク。
お預かりした時はフレームに打痕、擦り傷などが多数見受けられました。
まずアイロンで打痕を出来る限り修復。
導管の奥に入り込んだ汚れは柔らかめのワイヤーブラシで搔き出し
スクレイパーと鉋で一皮剥きます。
そこからさらに3段階のサンディングの後オイル仕上げを施しました。
そして今回の張り替えは「ミナペルホネン」の「apple」。
柄合わせもさることながら
刺繍独特の生地の癖
依頼主様からの貴重な支給品であることが大きなプレッシャーとなりましたが
なんとか無事、ご満足頂ける仕上がりに漕ぎ着けました。
経年で変化したチークの色合いとファブリックの柔らかな風合い。
当たり前の様に納まった姿も熟練椅子張り職人の技術力があってこそです。
木部リペア 新木工房 新木 聡
椅子張り Dr.チェアー 平田三千男