現在進行中の「k-chair」。製作するのは約2年ぶりです。

この2年間で材木市場の様相がかなり変化してしまい
良材のナラが入手しづらくなりました。

※ 最終組み立て前の様子

今回の材は、かれこれ数年前に一部確保しておりましたので何とか凌げましたが
今後は惚れ惚れする様なヌカ目のナラ材などお目にかかることが出来るのか心配です。

仕口の一部に、よりシンプルで精度の上がる箇所が見つかり
細かな変更など加えつつ、製作作業は70%終了しています。
製作行程も時間を空けて俯瞰して見ることで柔軟に変化させています。

現在は最も神経を使う仕上げの加工に入っている状況です。

※ 仕上げ加工前

ここからはノギスや定規、角度計などではなく
自分自身の目と感覚だけが頼りになります。

人間の目と手というのは
それなりに経験を積ませると想像以上の仕事をしてくれます。

指先の訓練を重ねることで微妙なニュアンスが表現出来る訳です。

もちろん自分自身の指先になり得る、手に馴染んだ道具があるという前提です。

更新久しぶりにつき写真多めです（笑）。