ノーザンレッドオークで


一般的によく知られているオーク(Oak)。
日本では楢(ナラ)と呼ばれる広葉樹の仲間です。

開業当時の約15年前にはヌカ目と呼ばれる上品な杢目のナラ材が
苦労せずに入手できたのですが、この数年は良材がグッと減り
価格も高騰しています。

とは言え椅子製作に楢(ナラ)は欠かせない材です。
楢(ナラ)の良材が少なく価格的にもなかなか使いづらい今
オークは必要不可欠な材になりつつあります。

今は北米産のオークに頼らざるを得ない状況です。
当工房では、その北米産のオークの中でも
レッドオークという材をご提案しています。

北米産のオークには大別すると
ホワイトオークとレッドオークという2種類があります。

より楢(ナラ)に近い雰囲気をもつのがホワイトオーク。
若干赤味があり、木目に野生的な雰囲気を持つのがレッドオークです。

材自体の硬さはホワイトオークが勝り
刃物を当てた時の繊維の質(粘りみたいなもの)はレッドオーク。
木目の表情は好みの問題になってきますが
少しやんちゃな感じを持つレッドオークが個人的に好みで
ここ数年、このレッドオークをご提案させて頂いてます。

今ままだマイナーなレッドオークですが
数年後には市場でもより目にする機会が増えるかも知れません。