Wide Work Chair は食事の為だけではなく
家庭内でのワークチェアというコンセプトでデザインした椅子です。
大柄な座面と背が特徴です。
以前からのお問い合わせや展示の際に頂くご意見などを踏まえ
現行の角脚モデルの数値はそのままで
丸脚モデルのデザインも必要だと考えていました。
男性的な無骨さと対照的な柔らかい曲線のデザインと言ったところでしょうか。
そんな折、今年の春に丸脚モデルのWide Work Chairのオーダーを頂きました。
御注文は頂いたもののその時点ではまだデザインのスケッチもない状態です。
さらに張り地はファブリックではなく本革でという御注文でした。
本革を椅子に張り込むと言うのはよくあることなのですが
天然素材の革を張る際、特に複雑な曲線に張るには
下地の木材にそれなりの準備をして、張り職人の技術力や経験値
仕上がりに対する共通認識がとても大切になってきます。
様々な問題点をクリヤしつつサンプルモデルの完成後
お客様にデザインをご確認頂き納品となりました。
本革での仕上げはコーナーのおさまりや革のゴワ付き、
見た目の厚みなど完成するまではかなり気を使います。
しかしフタを開けてみればファブリックのサンプルモデルよりも
本革で仕上げた完成品の方が理想の仕上がりイメージに近いものになりました。
座面と背のワイドは600mm。
一般的なダイニングチェアのワイド(500mm前後)よりかなり広く
様々な姿勢に対応しています。