この連休の最終日、数年ぶりに「三木金物まつり」足を運びました。
もう手道具を買い足すことはほとんどありませんが
数年前に訪れた時にある鑿鍛冶の方から
一本買い求めた鑿のサイズ違いが
どうしても必要になり再び訪れました。
鑿鍛冶の親父さんはまだまだお元気そうで
最近は叙勲を受賞されたとのこと。
その記念に作った鑿のセットを「50万円でどうです?」
と奨められましたが丁重にお断りしました(笑)。
さてその金物市でズラッと並んだ野外のテントブースでは
在庫品や旧モデルの道具類が格安で売られているのですが
そんなブースを何するでもなく冷やかしていると
ある物に目が止まりました。
同業のそれも店舗什器などを製作される職人なら
皆さんご存知の「インテリアバール」と呼ばれる道具。
以前ならどこのホームセンターにでもある道具でしたが
数年前に製造が中止され入手が困難になってしまいました。
このインテリアバール、とても使い勝手が良いのですが
刃先が金属疲労で折れるのです。
前回の一本は6~7年使った後に折れてしまいました。
代替えに他の小さいバールを研いで
細く仕上げ使ったりもしましたが
やはりイマイチの使用感で
どうしたものかと思っていたところでした。
最近このようなケースで
道具が手に入らない事がしばしばあります。
当たり前にありすぎて無くなってから猛烈に不便だと気づくのです。
もの作りの現場の環境が急速に変わっていくのを最近強く感じます。
ちなみに今回はこのインテリアバールを4本まとめて(格安)で購入。
一本6年としてあと24年は大丈夫です(笑)。