FESTOOL DOMINO ミーティング in 名古屋


6/2(日)名古屋市内で開催された
ドイツの工具メーカーFESTOOL社(HAFELE JAPAN)の
DOMINOミーティング」にてユーザーの一人として
その使用感などお話しさせて頂く機会がありました。



木工関係者ならFESTOOL社
そして「DOMINO」を良くご存知だと思います。
FESTOOl社はドイツの高精度の電動工具メーカーです。
その中でも「DOMINO」は発売後すでに数年経ていますが
その革命的と言っても大げさではない機能は大きな話題になりました。

少し乱暴にこの「DOMINO」の高機能を説明すると
通常、木工の木組みというのは
部材に凹凸や穴を掘り込み(ホゾと呼びます)
お互いのプラスマイナスを組み立てる事で一体化させて
一つの形を作っていきます。



この加工を職人が習熟するにはまず
ホゾの加工に必要な木取りが出来て(木の繊維をどう生かすか)
その加工を精度よく仕上げる事が出来るかが問われます。
さらに効果的なホゾの長さや幅
そして嵌め合いのキツさや緩さを体得するには
ある程度の年数や作業数が必要になって来ます。



「DOMINO」が革命的なのは
このホゾをどこにでも高精度に任意の位置へ作ることが出来る
これにつきます。



このブログにも度々登場している「Ply Wood Stool」。
この厚さ18mmのシナベニヤで製作しているスツール
これもこの「DOMINO」があったからこそ
成し得たデザインの一つです。

ベニヤ(合板)というのは文字通り薄くスライスした板を
積層して一枚の板しているものです。
そのために無垢材の様に凹凸のホゾなどが
とても作りにくい素材の一つです。

そこでこの「DOMINO」を使うことで
それまでなら難しかった強度の確保出来る仕口を
作ることが可能になりました。
道具の進化が新しいデザインを生み出すきっかけになる
そんな例の一つだと思います。



一つの道具の登場が
その後のデザインや、暮らしの進化へも
大きく貢献するという事例が沢山あります。
1000年以上昔に槍カンナが登場し
それがやがて台カンナに変わり木材が規格化される。
規格化されたことで一般社会でも高品質の木材が供給される様になる。



おもしろいもので便利で加工スピードが上がると
やがてその加工が標準的なものになり
その道具が標準的な装備になっていく。



「DOMINO」もそんな道具のひとつであることは
間違いないと感じています。


とそのような話をさせて頂いたのですが
ご参加頂いた皆様に届いたのかどうか。



最後に「DOMINO」を購入するきっかけになった
仕事の画像を貼り付けておきます。

t24シナベニヤの什器。
複数の箱を組み立てて一つの壁面什器にする。
見た目以上に精度が要求される仕事です。
※苦楽園「URAN堂ギャラリー」2013年